産まれたのは男の子
陸「歳さん……名付け親になって下さい」
土方「父上! ちゃんと父上と呼べ!」
陸は照れ臭いのか、歳さんと呼ぶ……。
土方「家族だろ……。 名前は決めとく」
土方は、初孫を抱き、目尻が下がりっぱなし
優輝菜「優愛……。お疲れ様……」
優愛「…………………取り上げてくれてありがとう……」
お母さんと優輝菜、優衣でお産を手伝った。
3人は何度も拒否したが、優愛が最後まで懇願して来たのだ……
優輝菜「感動した………」
優輝菜は優衣の頭を撫でる……
土方「お前、随分静かだったが痛く無かったのか?」
優愛「そんな訳あるわけないじゃない!! 死ぬかと思った……」
土方「優輝菜は、殴る蹴る、引っ掻く、産婆に暴言吐く…で、大変だったぞ。
優衣も悲鳴が屯所中に響いてたし……」
優輝菜「……………………………。」
優衣「……………………………。」
母「優愛は半分意識無かったし、心強かったんじゃないかしら?」
土方「……………………。なるほど…。
優輝菜は……母上がいなかったから……不安だったんだな……」
優輝菜「いや……。あれは刺されるより痛いし……」
母「医学的に、男性は耐えられる痛みじゃないのよ? この痛みを男性が味わったら、死んでしまうらしいわよ?」
土方・陸・総司「本当かっっっ!!!」
母「だから、産んでくれた妻たちに、感謝しなくてはダメよ?」
優輝菜「痛過ぎて畳の目地も見えなくなった………」
優衣「私も……。例えるなら鼻からスイカね……」
優輝菜「いやいやいやいや。 良い?
上唇を頭の後ろまで捲り上げる位、痛い」
男性陣「……………………………。
死ぬ………」
優輝菜「…………………。まぁ……、
この痛みがあるから……、どんなにイラついても疲れても育てられたんだろうね……」
優愛「分かる気がする……。」
男性陣「成る程………」
……………………………………
土方「陸……二人を大事にしろよ?」
陸「勿論です」
優輝菜「お前もな………」
土方「大事にしてるだろ?」
優輝菜「そう?」
土方「足りない……と?」
優輝菜「冗談! 幸せですよ」ニコッ!
土方「だよな」ニコッ!
総司「兄上!私にも抱かせて!!!」
土方からヤヤコを受け取るとウットリする総司……
総司「沢山遊んであげるし、稽古付けてあげるからね〜〜〜?」

