浅葱色に射す一筋の泪





陸「ありがとうございます……副長…」


土方「……………………………。父上」


陸「え?」


土方「仕事から離れたら父上だ」


陸「はい。 父上」


土方「泣かせるようなことがあれば容赦無く殺す」


陸「はい」


優愛「父上。母上……。今まで育てて頂きありがとうございます」ペコリ


ポロッ! コロコロコロコロ………


優輝菜「泣くシーンが台無し………」


土方「ゲラゲラゲラゲラゲラ」


総司「ゲラゲラゲラゲラゲラ」


優輝菜「やっぱ頭の大きさが違うんだ」


優衣「陸。三々九度は、頭押さえた方が良いよ?」


陸「ふっ!そうですね………」


陸は軍服………。土方は紋付袴。


総司達も軍服………。


優輝菜「陸……。カッコイイよ……。
優愛を……お願いね………」


総司「三軒先に住むだけじゃないですか……」


優輝菜「形式だけ………」


優衣「愛優もいつかお嫁に行っちゃうんだね………」


総司「悲しいね………」


優輝菜「愛優も組の誰かと結婚すれば屯所から出なくて済むよ?」


総司「軍人は嫌だ………」


優愛「幼い頃から父上の姿を見てれば軍人が良いです」


優輝菜「それは、戦が無かったからだよ」


そう。優愛が産まれてからは戦が無い平和な世だった……。


警視庁の制服を着るものもいる……。


優輝菜「お父さんとお母さんに見せたかったな………」


因みに、未来で全てのメモリーカードをプリンターで出したから三人のアルバムも作った。過去に戻ってからは手紙の中にメモリーカードを入れておくと、翌月、写真とメモリーカードが返ってくる。


今日がその一ヶ月に一度の満月の日。


ピカーーーーーーーーー!!!


全「来たーーーーーーーーー!!!」


光が止んだ……………


全「……………………………。」



ババババババババババババババババ


ババババババババババババババババ


優輝菜「…………………。何で?」


50台近くあるバイクと……両親……


五年ぶりに会った両親………。


優輝菜と優衣は両親目掛けて走る。


黒留袖の優輝菜は、はやる気持ちで走るが、着物を着ていた事を忘れ、見事に転んだ


ズザ〜〜〜〜〜〜!!!


優輝菜「いたぁ〜〜〜〜〜〜!!!」


土方「祝言前に何やってんだ!!!」
と、腕を引っ張り上げる


優輝菜「軍服で良いかな……」


土方「ダメだ。花嫁の母は黒留袖と決まってるっっっ!!!」