浅葱色に射す一筋の泪





優輝菜「祝言はともかく……恋仲になるのは15〜6じゃない?」


優愛「あと……3年………」


優輝菜「その時は陸は優愛の隣にいない」ナデナデ


優愛「……………………………。」


優輝菜「人を好きになることは良いことだよ? 優愛の心が成長するからね……。陸を好きになったことは……誇りに思って良いんじゃない?」


優愛「………………………。うん。
私がいつか嫁いだら……母上は淋しい?」


優輝菜「……………………………。

泣きますね……。確実に………。」


優愛「喜ばしい事でしょ?」クスッ!


優輝菜「喜ばしくもあり……淋しくもあり………。いつまでも手元に置いて置きたいのが親心なんだよ?」


優愛「ふ〜〜〜〜〜〜ん………」


優輝菜「何ですか?ふ〜〜〜〜〜〜んって………」


優愛「父上と母上の子に産まれてこれて良かった………」


優輝菜「……………………………。

優愛ちゃ〜〜〜〜〜〜ん!!!」


ギュ〜〜〜〜〜〜!!!


後でお父さんとお母さんに言ってあげよ……。



……………………………




土方、勇司、歳輝が角に隠れて聞いていたことは………二人は知らない……。


土方「良い子に育ったな………」


勇司・歳輝「俺もね!」


土方「あぁ? バラガキが何言ってんだ?」と、髪をクシャクシャにする土方。


勇司「父上だってそうだったんでしょ〜〜〜〜〜〜?」


土方「ん? 優輝菜から聞いたのか?」


勇司「いつもいつも、歳にそっくりだって言ってるよ!」ゲラゲラゲラゲラ


土方「あのやろ〜〜〜………。」


歳輝「父上の子だから仕方ないね!!」


土方「……………………………。

お前らも強い。だが…その拳は守る為だけに使えよ? 先に手を出すな。

守るのが、家族だろうが、仲間だろうが、女だろうが……全力で守れ。

ただし!てめぇより弱い奴は絶対に手を出すな。てめぇより強い奴にしか手は出すな。 分かったか?」


勇司「うん。分かった!」


歳輝「兄上と姉上はこの前、陸の敵との喧嘩に巻き込まれて伸して来たけどね」


勇司「っっっ!!! 歳輝っっっ!!!」


土方「……………………………。

何だって………?」


勇司「……………………………。」


土方「勇司っっっ!!!」


土方の怒鳴り声を聞いて優輝菜と優愛も気付いてやって来た