浅葱色に射す一筋の泪





優愛「母上………」


優輝菜「ん?」


優輝菜は本から目を離して優愛を見る


優愛「私は本当にお嫁にはいけないの?」


優輝菜「本当に良い人に巡り会えたら……父上も認めるんじゃない? 優愛の人の見る目を信じたいな……。

本当に優愛を大事にしてくれる人じゃないと駄目だよ? 歳みたいにね……。

あそこまで厳しくなくて良いけど、総司みたいな人が良いかもよ?

じゃあ……大事な事を話すよ?」


これから遠くない未来に来る生理の話をした……


優愛はショックを受けるどころか待ち遠しいと言った……。


時代の違いか?赤子を迎え入れる為の準備。


お赤飯で御祝いするのだが、優輝菜達の時は大好物が並べられたから、好きな物を作ってあげると言うとお赤飯が良いと言う………。


12歳の時なんて……ゲームばっかして遊んでた優輝菜。


優愛は…………………大人だ…………。


優愛「母上はいつ来たの?」


優輝菜「私は13の冬だよ……食生活も気候も育った環境が違い過ぎるから、早いか遅いかは分からない。 でも、生理が来たら、女の子から大人の女性の仲間入りだからね………?」


優愛「はい」


優輝菜「体も心も大人になる準備を……」


優愛「はい!」


優輝菜「おいで〜?」


優愛を膝の上に乗せた


優輝菜「いつの間に大きくなっちゃったの〜〜〜!!!赤子に戻ってよ〜〜!」


優愛「馬鹿なこと言わないで!!!」


優輝菜「可愛い優愛ちゃ〜〜〜ん!!」


優愛「母上ぇ〜〜〜…………」


優輝菜「愛してる」


ギュ〜〜〜〜〜〜!!!


優愛「私もです!!! 母上!!!」


優輝菜「優愛………。私と歳の間に産まれて来てくれてありがとう」ナデナデ


優愛「何かおかしいよ?母上……。
くすぐったい………」


優輝菜「幸せだなぁ〜〜〜って………」


優愛「うん………。私も好いた人と夫婦になりたい……」


優輝菜「……………………………。
陸かい?」


優愛「ふふふ……。知ってたの?」


優輝菜「悠馬や魁斗とは違うからね?」


優愛「何故反対するの?」


優輝菜「陸は優愛の事を大事にしてるのは分かるけど、陸の好きと、優愛の好きは違うんじゃないの?」


優愛「私がまだ子供だから?」


優輝菜「それもあるね………。」


優愛「幾つになれば良いの?」