浅葱色に射す一筋の泪






陸「土方さんと本を読んでるうちに、俺もハマりました。 恰好良いっすね!」


土方「そうか……。 喧嘩に使うなよ?」


陸「使ったら牢に入れられますよ……」


土方「……………。そうか………」


陸「土方さん……俺に怒ってます?」


土方「いいや……? ただ……」


陸「はい………」


土方「優愛に期待を持たせるな。あいつは、連れて帰る」


陸「……………………………。はい」


土方「悲しませるな」


陸「……………………………。はい」




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優輝菜と優愛は、こんにゃく相手に縫う練習したり、応急手当の処置を覚えた。


父「……………………………。
日清戦争の為か?」


優輝菜「日露戦争もね………」


父「……………………………。
死ぬなよ?」


優輝菜「死なないよ……。仲間もね…」


優衣「うん!だね!」


優輝菜「出来るだけ死者は出さない様に……学んどかないと……」


幕末に来た時に、興味のあることにしか探究心がないと言った優輝菜が……


今は必死に学んでいる………


時間が足りない………。ちゃんと勉強しとけば良かった……と、後悔する……。


優輝菜「私は幾多の戦に出て……沢山の人を殺めて来た……。 戦争の無い世になるまで、それは……続く……。

矛盾……………してるね…………」


父「そうだな………。俺には理解出来ない世界だ………。ただ……戦争に出るのなら……殺めた数だけ味方を生かせ……」


優輝菜「……………………………。
それも矛盾………」


父「戦争自体……矛盾だろ……。
間違ってんだ……。
母親であるお前らが……死ぬんじゃないぞ………」


優輝菜・優衣「はい」




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土方と総司の間に陸と凜。そして両側に優愛と勇司


勇司「戦になったら……父上と総司おじさんは行くのですか………?」


土方「当たり前だろ」


総司「優輝菜も行くよ……」


土方「優愛と歳輝を頼むな……」


総司「誠と愛優も………」


勇司「はい。でも、俺もいつか父上と同じ戦場に立ちたい」


土方「お前はお前の人生を歩め」


勇司「俺も警視庁になる。父上を見ていたから……」


土方「死ぬかもしれねぇんだぞ?」


勇司「分かってます」


土方「そうか……。俺より先に死ぬなよ?」ナデナデ




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