最後尾の優輝菜を見送ると土方達も戦闘機に乗り込んで離陸した………。
暫く優輝菜は名残惜しみながら景色を目に焼き付けていた………。
長かった………。
流行病に出産ラッシュに伝染病……。
死体の山………。
辛いことばかりだった………。
戦争は本当にあってはならない人間の過ちだ………。
戦争をして得をするのは戦場には立たない勝利国の官僚だけ………。
数多くの仲間を失い、金を失い、環境を汚染させ、精神も失う戦場で……
優輝菜に残った物は………
何も無かった………。
幸い、幹部の死者が0だった事に感謝する。
過呼吸になりながら、敵を撃ち殺すのは……もう嫌だ………。
泣きながら死者を弔うのはもう嫌だ……。
軍人としては0点の優輝菜だが……。
人間の心を失ってまで人を殺めるのはどうしても嫌だった………。
私は………一体………
何百人の支那人を殺したのか………
何世帯の家族を崩壊させただろう……。
優輝菜はそんな事を考え、泪を流した。
冥福を祈ると共に、安らかに眠って下さいと……心で祈る優輝菜………。
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ドカーーーーーーンッッッ!!!
ドカーーーーーーンッッッ!!!
ドカーーーーーーンッッッ!!!
ドカーーーーーーンッッッ!!!
優輝菜「っっっ!!!」
凄まじい爆音のある方を向くと、黒煙が幾つか上がっている
優輝菜「なにっっっ!!!」
平隊士「戦闘機が爆撃された模様!!
どうしますかっっっ!!!」
優輝菜「急いで船へ向かって!!!
私は戻って戦闘機で行くから!!!
急いでっっっ!!!」
平隊士「分かりました………。
船へ急げーーーーーー!!!」
優輝菜は急いで陣営へ戻った。
今回、戦闘機に乗ってるのは幹部……。
爆音は四つ………。
嫌な予感しかない。冷や汗が流れる。
陣営に着くと、左之や平助、一達が離陸した時だった
優輝菜も戦闘機に乗り込み離陸させた。
優輝菜「生存確認っっっ!!!」
無線機に向かって叫ぶ優輝菜………。
坂本「土方、晋作、総司、翔が………」
優輝菜「っっっ!!!」
左之「マジかよ…………」
新八「……………………………。」
平助「……………………………。」