浅葱色に射す一筋の泪





総司「良い……。優輝菜は玉ねぎお願い………」


優輝菜「絶対ぇ玉ねぎのが重い!!!」


総司「ん?そんなこと無いよ?」


優輝菜「おなごに重い方持たせる気?」


総司「おなごには荷物持たせ無いよ」


優輝菜「なぁに?」


総司「私を選ばなかった復讐ね!」


優輝菜「優衣がいながらてめぇはまだそんな事を………」


総司「あの時は本当に苦しかったよ」


優輝菜「……………………………。
それを言うなよ〜〜〜〜〜〜……」


総司「優衣がいなかったら私は死ぬまで苦しんだんだ。玉ねぎ位でギャーギャー言わない!!!」


優輝菜「くそっっっ!!!」




……………………………




本気で大量の玉ねぎ持たせやがった…


総司「バイク迄だから頑張って!」


優輝菜「うるせ〜〜〜〜!!!」


総司「ケラケラケラケラ。良いね。
戦争の合間にもホッと一息付けるってさ! 優輝菜がいなかった時は殺伐としてたよ? 何か……優輝菜死んでるし…」


優輝菜「死んでねぇ!!!」


総司「優輝菜の遺体見てないし、葬儀も出てないから半信半疑だし……、土方さん荒れちゃって荒れちゃって……近藤さんも私も近寄らせないしさ……。

優輝菜が死んでから凄くキツかったよ」


優輝菜「うん。死んでないし、葬儀もしてない。

歳が荒れたってのは初耳〜〜〜〜」


総司「机の物投げるし、血が出る迄壁殴るし……」


優輝菜「お説教が必要……かな……?」


総司「やめてよ!言い付けたみたいじゃない」


優輝菜「……………………………。
言い付け……だよね?」


総司「それ位、荒れてたって言いたかったんだよ……。

正直、敵と戦ってる最中に清の方から飛んで来て、もうダメだって思ったよ。

味方だと分かった時の喜びは、伝え切れない。ましてや優輝菜が下りて来た時は、本気で龍神だと思った。

優輝菜は日本の守り神だ………」


優輝菜「……………………………。


じゃあ……玉ねぎ持ってよ………。


神は玉ねぎ抱えないよ?きっと……」


総司「……………………………。
馬鹿なトコも……真面目なトコも……
全てひっくるめて土方優輝菜なんだよね………」


優輝菜「玉ねぎ持ちやがれっっっ!!!」


総司「バイク付いたよ………」


バイクに鶏の残骸と玉ねぎをロープで縛り付けて陣営へと向かった


優輝菜「ありがと………」


総司「えっ?何?聞こえなーーーい!」


優輝菜「……………………………。
……幹部は!私にとって!守り神だよ!

いっつも感謝してるっっっ!!!」


爆音で聞こえない総司にデッカい声で感謝の気持ちを伝えた


総司「優輝菜………。

生きて帰ろうっっっ!!!」


優輝菜「了解っっっ!!!」






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