浅葱色に射す一筋の泪






陣営に着き、マッタリしている時


翔「優輝菜ぁ!動画見せろ!」


優輝菜「あぁ。じゃあどっか静かなトコ行こう!!!」


2人は戦闘機の羽の部分に座って動画を見た。


翔「懐かしいなぁ〜〜〜……」


優輝菜「お前より年取っちゃった私は何だしっっっ!!!」


翔「変わってねぇよ……。てか、あれ冗談だから」ケラケラ


優輝菜「あぁ…そうかい。あの時味わった悲しみは何だ………」


幹部達は戦闘機の下でこっそり聞いている


翔「何でウィッグにしたんだよ……。
金髪のが良いんじゃね?」


優輝菜「あぁ……。すげ〜理由があんだよ………」


翔「親の為だけじゃねぇのか?」


優輝菜「髪染めんの面倒臭い……」


翔「……………………………。
そりゃすげ〜理由だな………。」


優輝菜「後ね?喧嘩する時、大抵髪掴むじゃん?」


翔「あぁ………」


優輝菜「痛いのよ………」


翔「……………………………。あっそ」


優輝菜「でね?髪掴まれて、スポッて抜けるから相手は一瞬ビビるのよ……。
その顔がオモロイのと……、その怯んだ瞬間に攻撃かけられんの。

大抵それで勝てる」


翔「卑怯じゃねぇかっっっ!!!」


優輝菜「馬鹿か?喧嘩に正当も卑怯もねぇんだよ………」


翔「……………………………。
そうだな………」


優輝菜「ありがとね………」


翔「はぁ?」


優輝菜「この時代を選んでくれて……」


翔「何だよ……それ」


優輝菜「正直、不安だったから……。
新選組の皆がいてくれて、それだけで安心なんだけど、今は……未来での仲間や親がいて……こんな幸せなことはねぇよ」


翔「……………………………。
そうか…。良かったな……。」


ポンポンと頭を叩く翔


優輝菜「お前は平気なの?未来を捨てて来て………」


翔「俺が決めた事に後悔と言うことはない!!!」


優輝菜「マジで?」


翔「お前の為じゃねぇから………。
俺が、知らない土地で何処まで通用するか試したかったからだ」


優輝菜「へぇ〜〜〜〜〜〜………」


翔「……………………………。
それよりお前……。病気は平気なのか?」


優輝菜「マジで元気。 手術して良かった……。左之よりデカイ傷残ったけど、歳はきっと気持ち悪がったりしないだろうし……」


翔「見せろ」


優輝菜「クソボケ……。誰が見せるかっっっ!!!」


翔「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」


優輝菜「お腹すいた〜〜〜〜〜〜」


翔「俺も〜〜〜〜〜〜」


そう言い寝っ転がる翔


優輝菜「翔………」


翔「あぁ?」


優輝菜「幸せ?」