ある夜、陣営の近くの村で老若男女が高熱を出した。
医者が近くにないので、村中がアタフタしていた
優輝菜「行くよっっっ!!!大量の手拭い持って! それから大量に水くんで!半分はお湯を沸かして!お粥も大量に作って!!
全隊ますく着用っっっ!!!」
優輝菜は抗生物質を持ってバイクに跨った
土方「幹部はバイクに水くんでけ!!
残りは馬を出せっっっ!!!
百人は警備及び偵察に当たれっっっ!!!」
幹部はバイクを飛ばした
……………………………
土方「史実通りか?」
優輝菜「いや……。そこ迄は史実には残ってないからわからない……。
取り敢えず、病人は感染を防ぐために一纏めにっっっ!!!
お湯が沸いたら汗かいてるから身体拭いて着替えさせて! 首や脇の下を冷やしてっっっ!!!」
事大党側の村だった。
上手く行けば事大党は味方に着けられる
歴史はまた変えちゃうけど、一人でも村人を救えたら良い………。
優輝菜は炊き出しのお粥に抗生物質を入れた
坂本「分量は分ってるがか?」
優輝菜「この時代の人には抗生物質は強い筈だから、少なめに入れてある。
無いよりはマシ」
晋作「相変わらず良い加減な………」
優輝菜「文句ばかり言ってないで病人の体を冷やして来いっっっ!!!
軍医にも聞いて動け馬鹿っっっ!!!」
優輝菜の怒鳴り声を聞いて左之、新八、平助も走り出す
優輝菜「……………………………。
何やってたんだあの馬鹿達は……」
優輝菜はブツブツ言いながら重病患者の所へ向かう
夏だからインフルじゃねぇ……。
手足口病か……溶連菌……か……。
食中毒か………?
わっかんね〜〜〜っっっ!!!
もっと勉強しとくべきだった
ベロを見てもポツポツしてない……。
溶連菌じゃねぇな……。
夏風邪でここ迄拡大するものか……。
取り敢えず自分達が出来ることをしなくちゃな……
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寝ずの看病が五日過ぎた頃……
病人の容体が安定して来た
優輝菜「良かった……」
土方「優輝菜………」
呆然と立ち尽くす優輝菜の肩に手を回す土方……
優輝菜「……………………………。
怖かった……」
土方「珍しく弱気だな………」
優輝菜「……………………………。
助けたかったから………」
土方「あぁ……」
優輝菜「……………………………。
歳……。ありがと………」
土方「……………………あぁ……」
死ぬ前に……残せるものがあって良かった
「ユキナ………」

