浅葱色に射す一筋の泪





その日その日で、幹部は二手に分かれ、歩兵を引き連れて其々の派に着いていた


基本、監察(スパイ)は清の動きを偵察していた。


残る陸・空軍は炊き出し、見張り、馬で近辺の偵察。 ドラム缶風呂の用意。


唯一の女、優輝菜は、幹部が仕切りを立ててくれたから幹部と共に、なんちゃって室内風呂を使っている


ありがたやぁ〜〜〜〜。



……………………………



優輝菜は軍と仲良くする日本軍とは違い、軍人の家族や商人と仲良くしていた。


子供達に枝を木刀代わりに剣道を教えたり、町人の心を掴んでいた。


勿論、子供好きの総司も子供達と遊んでいた


言葉が分からないけど、身振り手振りで日本語を教えたり、教えて貰ったり……


翔や陸は、農民に良い土壌を作り、気候に合った作物を育て始めた


そして、畑や田んぼの近くに平隊士や空軍の仲間で井戸を掘り始めた


優輝菜「…………………。井戸かよ…」


総司「絶対水が出る保証は無いのに…」


優輝菜「気が遠くなる作業だな………」


近藤「より良い国になれたら良いと思わないか?出来なかったとしても……、努力は買ってくれるだろ………。

じゃ、俺は頭と話して来るな!」


総司「……………………………。
そうですね………。暮らしが豊かになれば幸せになれる……。

気を付けて行って来て下さいね!」


近藤「あぁ………」


優輝菜「行ってらっしゃい!!!」


総司「もし井戸が出来たら陣地にも作って欲しいですね………」


優輝菜「だね………。バイクや馬で水の運搬はキツイもんね……」


総司「キツイ?」


優輝菜「……………………………。
大変………」


総司「何でキツイの?」


優輝菜「……………………………。
面倒くせぇっっっ!!!」


総司「その良い加減な考え方何とかなんないの?」


優輝菜「良い加減が丁度良いんだよ」


総司「っっっ!!! 何故っっっ!!!」


優輝菜「穏やかなのが一番幸せって事!
歳みたいにキッチリカッチリやってたら皆が疲れるからね………」


総司「優輝菜にしか出来ない事なんだね」


優輝菜「お前も良い加減だよ?」


総司「ケラケラ。 面白い」


優輝菜「大真面目なんだけど……。
お前が旅や遊びの計画立てた事あるか?
いっつも、私か土方に乗ってるだけのクセに……」


総司「馬鹿ですか?私は常に非常事態にも動じず、速やかに動ける!」ニコニコ


優輝菜「本気で言ってんの?」


総司「当たり前」


優輝菜「お婆ちゃん、吃驚して禿げそう」


総司「御愁傷様です………」


優輝菜「褒めないでくれ………」


総司「褒めてないし………」