浅葱色に射す一筋の泪





総司「穏やかですね」


晋作「まるで旅に出る気分だ……」


坂本「気持ち引き締めんかぁ!」


左之「気持ち良いなぁ〜〜〜」


新八「波も穏やかだ」


一「戦艦も来やすいな………」


平助「最高ぉーーーーーー!!!」


晋作「馬鹿女が大人しいな………」


優輝菜「海!綺麗だねーーー!!!」


土方「浸ってたのか……。ふふ……」


優輝菜「海がキラッキラしてるし!!
まるで宝石箱やぁ!」


翔「くくくくく………。俺らにしか分かんねぇだろ………」


陸「雲一つない快晴!幸先良いっすね!
空も宝石箱やぁ!!!」


優輝菜「真っ青だね〜〜〜」


近藤「ここ迄快晴も珍しいな………」


優輝菜「携帯に収めてます」


翔「李朝朝鮮でも使うんだ……。撮り過ぎんなよ!」


優輝菜「デジカメあるから大丈夫!
マイクロSDも予備あるし!」


坂本「日本語かぇ?」


晋作「全く分からんな………」


優輝菜「2人はデジカメ持って来た?」


坂本「持って来たきに〜」


晋作「電池もな」


左之「ちゃんと残さなきゃいけねぇ戦だ」


優輝菜「この時代のカメラマンも何人か来るよ……」


陸「未来には白黒で残ってるもんな…」


優輝菜「そうそう。未来に残るのはこの時代のカメラマンが撮った画像だからね……」


土方「余所見ばっかしてんじゃねぇぞ?」


優輝菜「分かってるって!」


隣の戦闘機に乗る土方と目が合った


2人は微笑んでまた前を見た


総司「長旅は初めてだけど……眠くなりそうだね」


晋作「気をつけろよ?こんなくっ付いて飛んでんだ……。大惨事は免れないぞ」


平助「総司……。横には俺がいるんだ。
丁重に飛んでてくれ………」


一「頼むぞ……。総司。墜落で死ぬのは嫌だ」


優輝菜「サメの餌食だもんな………」


土方「っっっ!!! 何っっっ!!!」


優輝菜「いや。大丈夫。ゴメン。私が悪かった」


土方「………………………………。」


晋作「未来はどんなだ?」


土方「…………………。日本じゃねぇみたいだ。150年でこうも変わるものかと思う位だ…。」


優輝菜「日本は裕福だからね〜〜〜」


土方「良いことばかりじゃねぇ……。
空気は汚いし、星が殆ど見えねぇ……。
川は黒い………」


坂本「優輝菜……。体は大丈夫がか?」


優輝菜「元気だよ!」


土方「………………………………。」