side 優羽奈

~♪~♪~…

いきなり鳴った携帯の着信音にびっくりしてガバッと起き上がる。

すぐにチェックすると、珍しく親友の坂本 知華(さかもと ちか)からメールが来ていた。

『優羽奈~、久しぶり♪
今日始業式だけど、まだ寝てるんじゃないかと思ってメールしました。
ちゃんと学校行きなよ?
またなにかあったら相談乗るからね。
じゃあ、バイバイ。
            知華☆』

「始業式か…。いかないとまずいよね…。」

知華に「ありがとう」とだけメールを打った。

携帯で時間を確認すると、もう8時半。