午前3時、先生のカオ。







 あたしの胸が、何故だかチクッと痛んだ。




 しばらくの間、静かな時が流れる。

 その静寂を消したのは、夏希だった。




「……あたし、知ってた」


「……なにを?」


 お互い顔を背けたまま、会話を続ける。





「……お姉ちゃんに、嫌われてる、こと」


 夏希は、静かに肩を揺らした。

 泣いているのだろう。


「……そう」


「ねえ、さっきのは、お姉ちゃんの本心?あたしの首を絞めたのも、死ねばいいって言ったのも」

 まるで、聞きたくないと言っているような夏希の言葉に、あたしは素直に答える。


「本心よ。……昔から、ずっとそう思ってた。みんなの注目を引いて、人気者で。いつも疎ましかったわ」


「……あたしのこと、一回でも大切だって思ったこと、あった?妹でよかったって、思ったこと、あった?」


 夏希の、なにかを願うような言葉に、あたしはまたも素直に答えた。

「……なかった。一度だって、そんな風に思ったことないわ」


「…………。」


 夏希は、黙り込む。



 また少し静寂を作った後、鼻をすすった夏希は徐に立ち上がる。


 そして、

「そっかぁ……!あたし、邪魔だったんだね」