午前3時、先生のカオ。







 夏希が苦しそうにもがく。



 そんなの、知らない。



 あたしはそれでも、床に夏希を押し付けた。


 あたしはもっともっと苦しかった。

 もっともっと悲しかった。




「あんたのせいよ!あんたさえいなければあたしはもっと幸せだったのに!!」


「おねえ、ちゃ……」



 涙がぼろぼろ零れて、夏希の顔を濡らした。


 止まらない、涙。

 でも、そんなの気にもできなかった。


 だって、あたしはもう、壊れてしまっているのだから。

 今のあたしを、誰も止めることは出来ない。




「夏希なんていなければよかった!死んでよっ!!あんたなんて死ねばいいのよ!」


 そこまで言った後、あたしはゆっくり夏希の首を絞める手を離した。



「ゲホッ、ゲホッ」

 夏希は苦しそうに咳払いをする。


 あたしは腰を抜かして座り込んだまま、俯いていた。


 なにもかも無くなった。

 まるで全ての感情を失ったみたいに、ひたすら床を見つめた。


 落ち着きを取り戻しゆっくりと起き上がった夏希は小さい声で、

「……ごめ、んね」


 震えていたその声は、とても悲しそうだった。