その時にはもう、あたしの心は壊れていたんだと思う。
でも、あたしの偽善的な面がそれを必死に支えていた。
「夏希なんて………」
------------------
そんなあたしにも、好きな人がいた。
同じ学級委員をしていた田浦(たうら)くんだ。
明るくて優しくて、運動もピカイチだった彼に、あたしが恋に落ちるのは当然のことだった。
ある日、そんな彼に放課後、呼び出されたのだ。
最初は学級委員としてなにか話があるのかと思った。
だから、休み時間に聞いたんだ。
「学級委員としての話?今すればいいじゃない」
彼は戸惑いながら答える。
「いや、そうじゃなくて……」
言葉を詰まらせ、顔を赤くした田浦くんを見て、あたしはある予想を持った。
こ、告白?


