午前3時、先生のカオ。






 こんなにも人に興味を持ったのは久しぶりで、そんな自分にも驚いてしまう。


 あたしが泣いたあの日。

 玲汰先生は優しかった。


 でも、それからは全然だ。


 あたしと一緒にいる時も、何処か遠いところにいるみたい。

 何を考えているかも分からない。


 だから、気になる。

 だから、興味がある。

 だから、見せてほしい。


 本当の玲汰先生を。

 玲汰先生の心を。



 玲汰先生に自分のことを何ひとつ語っていないあたしが言うことではないと思う。

 あたしだって、同じだから。


 だけど、何故かそう思うんだ。


 凍ってしまった心を、解かしたいって。

 錠がついているならば、鍵で開けてあげたいって。


 ただの、お節介だけど。

 そう、思った。



 まるで、

 凍ったあたしの心と、

 錠がついているこの心と、

 重ねるかのように。