あたしだって、美和がそういう子だって信じてた。
だから、未だに辛いし、あの時の美和の行動が胸に刺さっている。
でも、他人が美和のことをあんまりよく言っていない話を聞くと、少し気分が悪い。
聞いていたくない。
そんな気持ちと、もしかしたら美和があたしを避けている理由が分かるんじゃないかという気持ちの狭間で、あたしの心は揺れていた。
だから、あたしは変わらず会話を盗み聞きする。
「……でもさ、ここだけの話、あたし知ってるんだよね」
「え?なにをっ!?」
一人の女の子が声を小さくして言ったその言葉に、もう一人の女の子が嬉しそうに声を高らかに聞き返す。
あたしも気になって、自然とドアに耳を当てた。
「……あの写真、美和ちゃんが貼ったらしい」
今まで以上に、胸が大きく跳ねた。
予想もしていなかった言葉に、あたしの頭の中は混乱していた。
でもすぐに、心の中に広がっていく黒い雲。
「……嘘でしょ?どうして?」
「いや、分かんないけどさ。クラスの子が見たって言ってたよ」
「うそー……なんか千夏ちゃんが可哀相」
「だよねー。だって信頼していた親友…幼馴染に裏切られるんだもんね」
「まあ、あれが本当だったら当たり前かも」
「えーっ、あたしだったら知ったとしても黙ってるよ」


