午前3時、先生のカオ。







「ちょ、嘘!?あたしそんなに悪かった!?」



 確かに理数は苦手だけど、50は取っていたのに……。


 本気で落ち込むあたしを見て、玲汰先生は吹き出した。



「ははっ、嘘に決まってんじゃん。まだお前まで採点してねえよ」


「なっ!?」


「ムカついたから、仕返し」



 そう言って意地悪に微笑んだ玲汰先生に、複雑な気持ちを抱く。

 彼女には、どんな笑顔で接していたの?


 あたしに写真に写っているような笑顔を見せたこと、ないよね。




「……本当に、玲汰先生が言うとリアル感が出るから怖いんだってば……」


 そう言うとあたしは集めた紙を机に置き、髪を乾かそうと立ち上がる。


 そして洗面所に向かおうとドアの前まで来た時、

「なあ、林田。このプリントの中に……」


 玲汰先生がそう言ったので、あたしは振り返って、

「中に?」


「……あー、いや。やっぱなんでもない」


 気まずそうにそう言った後、玲汰先生は机の上にある紙を一つずつ確認し始めた。


 あたしはリビングのドアを開け、部屋から出て行く。




 ごめんね、玲汰先生。


 きっと、あの写真のことでなにか聞こうとしてたんだよね?



 あたし、見ちゃった。