午前3時、先生のカオ。








 思い出す、宮城先生が担任になってすぐの頃を。



 クラスの男子が宮城先生に聞いたんだよね、何所に住んでるのって。

 宮城先生は、『生まれてからずっとこの県』って言っていた。





 ねえ、一つの県だけ二つのキーホルダーが売られることってあるのかな?


 それとも、ネットとかで買ったとか?

 ねえ、そんなならその確率ってほとんどないよね?


 それに、今朝そのキーホルダーが好きなのか聞いた時の宮城先生の反応、少し困った感じだったよね?

 ってことはさ、そこまで好きじゃないってことでしょう?


 思い返すと宮城先生の反応もなにか隠している感じがあったなと、気づいてしまって。



 ああ、裏切られた気持ちだ。

 胸が、痛いよ。




 どうやら千夏にはさっきした質問の意図が見えていないようだ。

 だって、楽しそうにご飯を食べているもの。




 ねえ、ねえ。

 あたし、疑っちゃうよ?


 ていうかもう、分かっちゃった。

 二人って、思っていたよりも深い仲なんでしょう?




 あたしの中で膨らむ、疑問。

 不信感。


 こういうのって不思議なもので。












 一度疑い始めたら、止まらないんだね。