午前3時、先生のカオ。







 あたしはあえてそれ以上この話に触れず、

「だってお腹空いてたんだもーん」

 笑いながらそう言った。




 千夏は、分かりやす過ぎだ。


 あたしの興味が逸れたと分かった瞬間、目を合わしてくるなんて。

 安心したような顔をするなんて。


 そういう子だっていうことは知っているけど。





 何故か、宮城先生に鍵を渡されたことを言わない千夏。

 自分のだと言った宮城先生。


 二人は、何を隠しているの?

 どうして鍵くらいでそんなこそこそしているの?


 ねえ、二人はどんな関係なの?



 ねえ、しつこいかもしれないけど、もう一回だけ聞いてもいいかな。

 この不信感が解ける返事なら、千夏と宮城先生を信じるから。



 笑顔で弁当を広げる千夏に、

「ねえ、鍵についてるもんさんってさ、限定品でしょ?」




 お願い、千夏。

 信じてるから……。





 千夏は不思議そうに首を傾げた後、

「そうだよ。これね、この県ではあたしだけが持ってるやつだもん。47個しかなくて、各都道府県に一つずつ売ってるからさ。だから本当に嬉しい♪」

 嬉しそうにそう言った。