あたしは宮城先生の手を指差した。
「ああ、これ?」
宮城先生は手をそっと広げる。
そこには、鍵があった。
そして、さっき手の隙間から見えたピンク色のクマのキーホルダーもそれに繋がっている。
千夏が好きなキャラクターだ。
昨日千夏が言っていた言葉を思い出す。
『もんさんのキーホルダーが付いた鍵!』
全く一緒だった。
学校にあったのか……。
ホッと安心した。
「それ、落し物ですか?」
あたしは微笑みながら宮城先生に尋ねた。
しかし、返って来たのは思わぬ言葉。
「いや、俺のだけど」
「えっ?」
平然とそう言い切った宮城先生。
だけど、千夏が言っていたものに変わりはないし、もし違うとしても男性が持つものではないだろう。
「く、クマのキーホルダー可愛いですね。好きなんですか?」
声が少し震える。
宮城先生のイメージ的に、こういうの好きそうじゃないから意外だった。
「ああ……まあ」


