午前3時、先生のカオ。






 あたしは宮城先生の手を指差した。


「ああ、これ?」

 宮城先生は手をそっと広げる。


 そこには、鍵があった。

 そして、さっき手の隙間から見えたピンク色のクマのキーホルダーもそれに繋がっている。



 千夏が好きなキャラクターだ。


 昨日千夏が言っていた言葉を思い出す。

『もんさんのキーホルダーが付いた鍵!』


 全く一緒だった。


 学校にあったのか……。

 ホッと安心した。



「それ、落し物ですか?」


 あたしは微笑みながら宮城先生に尋ねた。

 しかし、返って来たのは思わぬ言葉。



「いや、俺のだけど」


「えっ?」


 平然とそう言い切った宮城先生。

 だけど、千夏が言っていたものに変わりはないし、もし違うとしても男性が持つものではないだろう。




「く、クマのキーホルダー可愛いですね。好きなんですか?」


 声が少し震える。


 宮城先生のイメージ的に、こういうの好きそうじゃないから意外だった。


「ああ……まあ」