~美和side~
「はぁ……」
幼馴染でもあり、親友でもある千夏のため息を聞くのは意外と辛いものだ。
夏希ちゃんが死んじゃった時もそうだった。
まあ、今回は全然軽いんだけど。
なんの鍵かは分からないけど、鍵って結構重要なものだ。
だから、早く見つかるようにあたしも祈っていた。
「まあ、学校に賭けようよっ、ね?」
「うん、そうする……」
とか言いながら、テンションが下がっている千夏と歩く通学路。
朝の空気が気持ちいいのに、千夏ってば勿体無い。
空を見上げ、綺麗な秋晴れだなーと思いながら彼を思い出した。
もうずっとこんな感じだな、あたし。
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学校に着くとあたしは、千夏と別れて職員室へと向かった。
昨日出し忘れた数学の宿題を渡すためだ。
「しっつれいしまーす」
あたしが職員室に行くときは大体なにかをした時。
怒られたり呆れられたりするのがほとんどだから、あたしはこの部屋が大っ嫌いなんだ。


