「え?どんな鍵?えっと……」
そう言いながらあたしのほうに視線を向けた美和。
あたしは焦りつつも、
「もんさんのキーホルダーが付いた鍵!」
「もんさんのキーホルダーが付いてるやつ!……うん、そうそう。ピンクのやつね」
美和はあたしが言ったことを繰り返して言った。
「うん、うん……え、嘘。本当に?」
少しずつ、美和の顔色が曇っていく。
あたしの心もそれと比例して不安感を抱く。
「うん、うん……ありがとう。」
美和はそう言うと、携帯を耳から離してあたしの方を向く。
「ど、どうだった?」
そう聞くと、美和は首を横に振った。
「はぁ……」
あたしはため息を吐く。
「どうしよう……」
「いや、学校かもしれないじゃん!まだ諦めるなっ」
美和がそう言って慰めてくれたから、ほんの少し元気になった。
玲汰先生に謝らないといけないな。
やっぱ怒られるよなぁ。
もしかしたらもう来るなとか言われたりして……。
大きな不安を抱えながら、あたしは家まで帰って行った。


