「……そうかも」
今朝、キーケースの中に入っていたことは確認している。
ていうことは、カフェで落とした可能性もあるってこと。
「ちょっと行ってくる!」
大分カフェから歩いてきたけど、そんなの関係ない。
あたしは走り出そうとした。
でも、
「ああ、いいよ、千夏!」
美和が引きとめたため、あたしはその場で止まり、美和のほうを見た。
美和は満面の笑みで、
「あたし、店員さんの電話番号聞いてんだよね」
携帯を振った。
「ああ……」
そういえば、そんなことしてたな。
「じゃあ、お願いっ!」
顔の前で手を合わせて美和にお願いすると、
「りょーかいっ!」
と、美和が電話をかけ始めた。
あたしは祈るように美和を見つめる。
「あー、もしもし?さっきはどうも、美和です」
良かった、どうやら繋がったようだ。
「ねえ、店に鍵、落ちてない?」


