しかし、出来立てのカフェオレは予想以上に熱く、
『あっつー!』
怒っている時も至って冷静なあたしが大声で間抜けな顔をしたもんだから、店員さんも美和も吹き出したのだった……。
「はははっ」
「笑うなっ!」
そう言いながら美和の頭を小突いた時だった。
「カチャンッ」
あたしの鞄から何かが落ちた。
「ん?」
あたしも美和も音がした方向を見る。
路上には、キーケースが落ちていた。
それは間違いなくあたしのもので。
「もー、千夏、鈍くさっ」
「うるさいっ」
そう美和を睨みながら言うと、あたしはキーケースを拾い上げた。
「あーあ、汚くなっちゃった」
なんて言いながらキーケースについた汚れを払っていると……
「……あ、れ?」


