午前3時、先生のカオ。











 カフェを満喫したあたし達は、ゆっくりと帰路に着いた。



 あたしと美和が幼馴染なのは家が近いから、というのもある。

 学校からだとあたしの家が美和の家より2・3分遠いくらい。




「めっちゃいいお店だったねぇ」


 隣で美和がはしゃいでいる。

 あたしもそんな美和を見ながら微笑んだ。




「しかも、店員さんめっちゃカッコ良かったし!」


 美和は嬉しそうにピョンピョン跳ねる。



 そう、美和がハイテンションな理由の一つに、それもあったのだ。


 確かに、注文を聞いていた店員さんはカッコ良かった。


 しかし、あの人は嫌いだ。

 だって頼んだものを持って来た時、あたしの方にエスプレッソを置いたから。

 人を見かけで判断しないでほしい。



「そう?フッツーじゃん」


「もぅ、いつまでも怒んなくていいじゃん。あー、でも、あの時の千夏は傑作だったわ」

 美和があの時のことを思い出し、笑った。


「うっさいなぁ……」

 あたしは口を尖らせた。




 あの時……あたしの前にエスプレッソが置かれた時、あたしはつい、

『違うんですけど』

 と、店員さんを睨みながら言ってしまったのだ。


 店員さんはそんなあたしに驚いた顔を見せた後、すぐに謝ってきた。


 それでも怒りが収まらなかったあたしは、イラつきながらカフェオレへと手を伸ばした。