『嫌だ。』
はぁっ、盛大なため息が出る。
『隼人先輩がいるでしょ?』
久々な凜とのランチを邪魔する気か。
『嫌なもんは嫌。桜都がいないとご飯食べない。』
はぁっ、もうわかったわよ。
『じゃあ、葉瑠と隼人先輩、私と凜、この四人で食べましょ?』
『ほんとは二人がよかった。今度は二人で食べようね。』
『はいはい。また今度ね。隼人先輩待ってるんじゃない?』
結局はいつも私が折れてしまう。
惚れた弱味かしら?
それより、凜に謝らなくては。
『またあとでね。葉瑠。』
『うん。あんまり隼人隼人言っていると怒るよ。』
不機嫌な声で行ってしまった。