『葉瑠、起きて。』


軽く揺さぶりながら起こす。


『葉瑠、朝よー!』

早く起きてよー。


『…ん。……おはよー。』


もぞもぞ動きながら抱きついてきた。


『おはよ。私今日授業あるからもう少ししたら大学いくわね。』


だからさっさと準備をしたい。


『え、桜都いくの?』


『えぇ、さっきから言ってるじゃない。』


全く、なんなんだ?


『桜都が行くなら俺も行く。』


はいはい。


『分かったから準備して。』


『ん。』


のそのそと動き出す葉瑠。