不安だったのね。


『ごめんね。凛と話ながら帰っていたら遅くなってしまったの。』



『…うん。次遅くなったらお仕置きするからね。』



『は?嫌よ。』



『だって桜都帰ってくるの遅いんだもん。』



『私が悪かったわ。次がないように気を付けるから。』



こういうときは謝ったほうがいい。



『…ん。』



返事はするものの一向に離れる気配がない。



『葉瑠、そろそろ離れて。』



『やだ。』



『ご飯の用意したいから離れて。』



もう一度言っても、



『やだ。ご飯あとでもいい。』



『ダメよ。しっかり食べないと。』



もう、困らせないでよ。