葉瑠の家に着き、鍵を開けて入る。


凛と話ながら帰っていたせいか、少し遅くなってしまった。


ふぅ。


一度息を吐いてからリビングに繋がる部屋を開ける。



『葉瑠?ただいま。』



もう夕方だと言うのに電気もついてない。



隼人先輩とどこか行ったのだろうか。



そう思いながらリビングの電気を点けると葉瑠がボケーっとしながらソファーに座っていた。



『葉瑠?どうかしたの?』



そう問うと、なぜかぎゅっと抱き締められた。



『帰ってこないかと思った。』