クールで不器用な君。






「ってなわけでデートしような!」




雄太くんは大声で言った。




その言葉に裕美ちゃんや七瀬くん、クラスのみんなまでもがこっちを振り向いた。




ざわつき始める教室。




「あの佐伯が山瀬さんとデート!?」




「もしかして付き合ってるとか?」




「マジかよ、ショックだわ……。」




付き合ってはないんだけどなぁ……。




「えと、うんわかった。」




「んじゃ、あとで連絡…って連絡交換してなかったんだ。」




「なら赤外線で送ろうか?」




「お、了解。」



制服のポケットから携帯を取り出すと赤外線を使って連絡先を交換をした。




「よし、瑠璃ちゃんのメアドゲット!!あとでメールするわ。」




「うん。」