クールで不器用な君。




そしてとうとうテスト返却日が来てしまった。




休み時間になると、颯爽と雄太くんは私の席に来た。




「瑠璃ちゃん!やったぜ!」




「もしかして…。」




「そう、見てよこれ。」




見せてきたのはついさっき返されたテスト用紙。




そこには、赤い文字で点数が書かれていた。




80点、81点、85点、83点……80点。




目を疑うくらいだ。




まさか本当に全教科80点以上取ってしまうなんて。





「す、すごいね……!」





「だろ!?徹夜してまで勉強したかいがあったわ。」




「徹夜までしたの?」



「おう。そうでもしないと俺絶対赤点取ってたし?」




そこまでしていたなんて。




なら頑張ったご褒美的な感じで行ってあげようかな。





もともとOKしてたわけだし。