クールで不器用な君。





テストは二日間にわたって行われ、今日はその最終日。





先生の「やめ!」という合図とともに肩の力が抜け無性に脱力感に襲われた。




「ん~!!やっと終わったぁ!」




「だねー。」




「まぁ、終わったのはいいけど結果はみたくないわね……。」



「そっか……。」




「それより、このあとすぐ帰れるんだしどっか寄っていかない?」




テストは午前で終了。




チラッと七瀬の方を見ると、相変わらず机にうつむせている。




七瀬くんもこっちを向くと、ジト目ながらも親指を立ててなにかを合図した。




もしかして行ってきていいよってこと……かな。




「瑠璃?」




「あ、いいよ。行こっか。」




「やったー!久しぶりに瑠璃とお出かけ~。」




「最近いろいろあったからね~。」




「いや、待てよ?瑠璃さ、足……大丈夫なの?」




「うん。普通に歩ける程度にはなったし、無理さえしなければ大丈夫。」




「なら良かった。」