クールで不器用な君。





暗闇の中、微かに聞こえる声。



瞼を開けばそこには山瀬さんの姿があった。



「山瀬…さん?」



あれ、今何時だっけ?



「七瀬くん、もう5時半だよ。起きて?」


もうそんな時間か。


でも……



「眠い、寝かせて。」



なんかこの下り前にもあったな、と思いながらも睡眠を求める。



今は寝たい気分だから



いや、いつもだけど



「あの、ここ、一応私の部屋なのですが。」



「…?」



確かに何かいい匂いするし…布団ピンクだし……



あ、そっか。



山瀬さんの部屋で勉強してたんだっけ




長い間寝ていたから、すっかり忘れていた。