ある日の休日




二人でのんびりしていたときのこと。





「あ、藍くん。」




ソファに座っていると、隣にいる瑠璃が上目遣いで名前を呼んできた。




「ん?」





「あのね?藍くんとキス、したいな。」




ぶはっ。




急に何をいいだすかと思ったら....




「いきなりどうしたの。」




「ダメ、ですか?」



グイグイと迫ってくる瑠璃はどこかいつもと違った。




「瑠璃?」



なんか変だ。




「藍くん........好き。大好き。」





「ん。」




俺に押し寄せて来ると、キスをしてきた。




それも少し深いキス。




こんな美味しい状況は滅多にないはず。





そもそも瑠璃から強引に来るなんて........



ん?



キスをして気付いた。





ほんのり甘い味と、それに紛れてお酒の味がすることに。




「んは、もしかして、お酒飲んだ?」





「うぅ....お酒....?」





目はうるうるとしていて、頬もほんのり赤い。




ふと目に入ったのは、缶の口が開いた酎ハイ。




まさかアレを....?





でもなんでうちに............





あぁ、瑠璃の父さんのか....納得。




ジュースと間違えて飲んだか。




はぁ....全く。