佐伯雄太
瑠璃ちゃんに振らた男です。
あれから一か月が過ぎ、今では瑠璃ちゃんに対する想いも吹っ切ることができ、今はとある女の子と一緒に居ます。
あ、別にタラシじゃないかんな！？
なんつーか、本能的な何かに惹かれて……？
しかも最近真中と居ると身に覚えのある感覚に襲われるというか。
「今の佐伯の顔、気持ち悪い。」
「んな、そんな顔してないわ！」
「存在自体が気持ち悪い。」
「真中が一緒に居てもいいっていうから居るんだろーが！」
「こんな四六時中一緒に居ちゃ気持ち悪いと思ってもしょうがないじゃない。」
そう、今俺の前で暴言を吐きまくっているこの子、真中裕美と共にいる。
なんだかんだで俺達は学校生活の約８０％を共に過ごしている。
七瀬と瑠璃ちゃんの二人ともいることはある。
でも、七瀬ったら前にも増して独占欲が強くなってるっていうか……。
真中も真中で瑠璃ちゃんを七瀬に取られてなかなか遊べないらしく頬を膨れさせている。
