クールで不器用な君。



「七瀬くん、お風呂先入っていいよ。私食器洗ってから入るから。」



「え、いいの?俺も食器洗い手伝うけど、」



「ううん、大丈夫。」



「じゃあ、お言葉に甘えて。」



と、七瀬くんは食器を流しに置くとお風呂場へ向かって行った。




その後、食器を洗い終わると、七瀬くんがお風呂から上がるまでソファでごろごろとしていた。




しばらくして、リビングのドアがガチャっと開いた。




そこには、首にタオルを巻いた七瀬くんが立っていた。




お風呂上がりの七瀬くんはまだ髪が濡れていて、妙に妖艶で色っぽい。





「ん、山瀬さんも入れば?」




「あ、うん!」




着替えを持つと、急いでリビングを出た。




七瀬くんの、いつもと少し違う雰囲気に、不覚にもちょっぴりドキドキしてしまった。