クールで不器用な君。







佐伯と瑠璃が付き合いはじめてしばらくが経った。






自分でも気持ち悪いほどに瑠璃にベッタリとくっついている。





佐伯に取られたのが嫌で、少しでもこっちに傾いてくれないかと必死になっている。





どうしたら、いいんだ……?






瑠璃と佐伯が居ない放課後、いつもなら邪魔をしようと着いていくのだが、なんだか今日はそういう気分じゃなかった。







「もういっそ告白しちゃえばいいんじゃない?」






はぁ……っとため息をついているといつかの日のように真中が現れた。






「なんだ、真中か……。」




「なんだって何よ。はぁ……なにうじうじしてるのよ。この際告った方が早いでしょ。まだ砕けるとは言ってないし。」




なんだよそれ。



だって今現在瑠璃は佐伯と付き合っている。



お互いがお互いを好きなら俺が告ったって砕けるだけじゃんか。




「告白か……はぁ…。」




「まぁ、伝えるだけ伝えたら?(どうせ付き合うことになるんだからさっさとくっついてよね。)」





「わかった……。」





ネガティブな思考ながらも俺は告白をすることに決めた。






人生初の告白を………。