クールで不器用な君。







授業中はずっと瑠璃の眺める。




じーーー。





ある授業では……





「先生、教科書忘れたので山瀬さんに見せてもらいます。」




いつも教科書なんか見ないくせに忘れたと申告して瑠璃に近づく。





机をくっつける。





「ね、教科書見せてよ。」




「う、うん。どうぞ……。」




ちょっと顔が赤くなっている。





可愛い。




まぁ、見せてとは言ったけど結局は机に突っ伏し瑠璃の顔を眺める。





じーーー。




目がキョロキョロしてる。




「七瀬くん……集中できない……です。」




「そ。」




「うー。七瀬くん鬼畜だ。」




顔を赤くしつつも授業に集中している。




彼氏以外の俺にそんな顔見せちゃっていいの?




って言いたくなったけど、最終的には自分が虚しくなるだけだからやめた。