迅人くんが来てからあっという間に一週間が経ち、とうとう迅人くんが帰る日。 荷物をまとめた迅人くんは玄関で靴を履いていた。 「よし、んじゃ帰るね。」 「うん。気を付けてね。」 「おう。あ、そうだ瑠璃姉に言っておくことがあったんだった。」 そういい、ちょいちょいと手招きをした。 そして、私の耳元であることを言うと迅人くんはそそくさと帰ってしまった。 「瑠璃姉、花火大会のときにまた会おうね。」 「う、うん。」