「…図書室で最後だから
それじゃあ、今度こそ僕は行くね」



「…待って
どうしてさっきから逃げようとするの?」



「逃げるって…そんなつもりはないよ」




「…嘘に決まってる」




南雲君は明らかに私を遠ざけようとしている




仮に彼の言っていることが本当なら……




そんな哀しそうな顔なんて…普通しないはず




「…言ってくれないとわからない
何故、あなたが私を避けようとするのか 」