「みんなも知ってると思うけど…。高橋千尋、川崎誠也が亡くなった。そして、ついさっき、村上葉奈が亡くなっ…。」
「ちょっと待ってよ!!」
真っ先に口を挟んだのは桃だった。
「人が死んだって…!そんな中でもパーティーを続ける気?!」
「うん。」
「こんなパーティーごめんよ!!早く戻してよ!!」
「それは無理なんだ。」
「どうして?!」
桃はかなりヒステリックになっていた。
「ゲームの優勝者が決まるまでゲートは開かないんだ。」
「ゲーム…?」
「忘れたの?ゲームの事。」
「このブレスレットの事ですか?」
みどりが口を挟んだ。
「そう。」
「そんなの…、どうだっていいじゃん!!なんなら、アタシのブレスレット、ここに置いておく。誰か持って行って、こんなゲーム早く終わらしてよ!」
「ゲームには強制参加だよ。」
「知らない!アタシ、部屋に戻る!」
桃はそう言い放つと、勝手にホールを飛び出した。