「葉奈っ…!絶対、死んだらダメだから…。生きて…!」





しばらくすると、ずっと葉奈の隣に居たエレナさんが立ち上がり、アタシの所へ来た。
「エレナさん…!葉奈は…?」
「一応、止血はしました。後はこの方の生命力次第ですわ。」
「助かる確率はどれくらいですか?」
「分かりませんわ。」
「そうですか。隣に居てもいいですか…?」
「はい。」
アタシは葉奈のベットに駆け寄った。
「葉奈…!アタシが寝ちゃう前に目覚ましてね…。元気になってね…。葉奈…。」
アタシは葉奈の手を握りながら、何回も何回も葉奈の名前を呼んだ。