「次のお客様だね…。いらっしゃいませー♪」


ジェームスさんが陽気に挨拶をした。アタシも、ドアの方を見た。
そして、そこにいた人物を見て、アタシは目を見開いた。


「賢也っ…!?」


入ってきたのはアタシの幼なじみの渡辺賢也だった


「珠璃?何でココにいんだよ。っつーか、どこだよ、ここ!本屋じゃねーのか!?」

「あれ?珠璃の友達なんだ!知り合いが居てよかったね!」


いつの間にか、ジェームスさんは、アタシの事を、呼び捨てで呼んでいた。