「本当に、本当にこのまま終わっていいの?」 『美香…?』 「最後に気持ち伝えてきなよ。 そこで終わりなよ。このままじゃ、 まだ何も始まってないのに。」 まだ、何も始まってないのに。 そっか、そうだよね? まだはじまってないし終わってもない。 『美香。ありがとうあたし、 ちゃんと、終わらせてくるよこの関係を。』 「うん。また待ってるから」 あたしは、先輩のいる体育館へ向かった。