そして次の日、あたしは
いつものよーに愛妻弁当を渡しに
先輩のいる屋上に向かった。



『せんぱーい!愛のこもった弁当をお持ちしました。』



「おう。」



『最近先輩元気ないみたいだったんで
今日は力を入れたんですよ?』



「もお、つくるな。」


『え。』



急な返しに、戸惑うあたし。


「もお、そういうのいらねぇんだよ。
ストーカーもやめろ!俺はバスケに集中したいんだ。だからもお俺に関わるな!迷惑なんだよ。」



あ、そっか。あたしの行動が嫌で
最近の先輩の様子がへんだったんだ。



『すいません。もお先輩には関わりません。
迷惑かけてすいませんでした。』



あたしは、あふれる涙を抑えられなくて
屋上から飛びたした。



「これでよかったんだ。」