モテるんは俺の趣味やっ!

あたしの隣に腰かけたたっちゃんは、ビールを飲みながら、一回生の集まっているあたりを見ている。






「一回生て、なんやフレッシュやなぁ」






たっちゃんの言葉に、あたしも頷く。






「ほんま、初々しわ。


あたしらもあんなんやったんやろか」






「うーん、自分ではそない思わんけどな。

でも、先輩らから見たら、あんなんやったんかも知れんな」






「せやなぁ、そんなもんかもな」






「にゃあ」






………………ん??




『にゃあ』???






たっちゃんのほうから聞こえてきた間抜けな声に、あたしは度肝を抜かれる。







「…………たっちゃん。


いくら可愛がられたいからゆうても、返事『にゃあ』はそーとーきっついで。


大の男がなに抜かしとんねん」






怒りをなんとか抑え込みながら、たっちゃんをじとりと見ると。







「にゃあ?」