そうこうしているうちに、買い出し部隊が、大量の酒と大量の肉、そして少量の野菜を入手して戻ってきている。
というわけで、バーベキューが始まった。
4台あるバーベキューコンロの周りに、思い思いに部員たちが集まる。
学年の垣根なく……と言いたいところだけど、やっぱり、コンロの一番近くには三回生が集まっていて、その後ろに二回生の輪が出来て、一回生たちは遠巻きに囲んでいる、って感じ。
先輩たちは別に自分たちだけ楽しもうなんてしていないけど、やっぱり後輩は遠慮がちになってしまう。
あたしはたいしてお腹も空いていないし、喧騒から離れ、缶ビール片手に、広場の外れのベンチに腰かけた。
すぐ近くに一回生の集団がいて、所在なさげにバーベキューのほうを見ている。
輪に入りたいけど入れないんだろうな。
あたしは先輩らしく、声をかけることにした。
「みんな、こない離れたとこおらんと、あっち入りぃや。
早よ行かんと、肉、無くなってまうで」
「あっ、ありがとうございます」
「食べんと酒ばっかり飲んどったら、悪酔いしてまうで」
「はーい」
というわけで、バーベキューが始まった。
4台あるバーベキューコンロの周りに、思い思いに部員たちが集まる。
学年の垣根なく……と言いたいところだけど、やっぱり、コンロの一番近くには三回生が集まっていて、その後ろに二回生の輪が出来て、一回生たちは遠巻きに囲んでいる、って感じ。
先輩たちは別に自分たちだけ楽しもうなんてしていないけど、やっぱり後輩は遠慮がちになってしまう。
あたしはたいしてお腹も空いていないし、喧騒から離れ、缶ビール片手に、広場の外れのベンチに腰かけた。
すぐ近くに一回生の集団がいて、所在なさげにバーベキューのほうを見ている。
輪に入りたいけど入れないんだろうな。
あたしは先輩らしく、声をかけることにした。
「みんな、こない離れたとこおらんと、あっち入りぃや。
早よ行かんと、肉、無くなってまうで」
「あっ、ありがとうございます」
「食べんと酒ばっかり飲んどったら、悪酔いしてまうで」
「はーい」



