………………ん?






という文字が、全員の頭の上にでかでかと浮かんだのが、はっきり見えた気がした。





あたしも思わず缶チューハイから口を離して顔を上げ、ぽかんとそいつを見た。






一瞬、空気が止まったあと。




どっと爆笑が沸き上がった。








―――お前、おもろいなぁ!!




どんなボケやねん!!








先輩たちがひーひーいいながらそいつを小突いた。







でも、そいつはきょとんとした顔で、「え? ボケやありませんけど?」と答えた。







みんな、さらにげらげら笑った。