「ま、ええわ。
念願の『たっちゃん』の顔も拝めたことやし、あたし行くな」
「んー、また明日な」
「ん、ほな明日」
ユナが向こうへ行ったので、あたしは腕時計に目を走らせる。
やばい、あと10分や。
次の授業は、キャンパスの外れに追いやられている文学部講義棟の教室だから、急いで歩いても5分はかかるのだ。
あたしは超特急でご飯をかきこみ、教科書を閉じてバッグにしまう。
そして、定食の載ったトレイを片手で持って席を立ち、返却口のシンクに食器を放り込み、箸と湯呑みを所定のカゴに投げ入れて、足早に出口に向かった。
念願の『たっちゃん』の顔も拝めたことやし、あたし行くな」
「んー、また明日な」
「ん、ほな明日」
ユナが向こうへ行ったので、あたしは腕時計に目を走らせる。
やばい、あと10分や。
次の授業は、キャンパスの外れに追いやられている文学部講義棟の教室だから、急いで歩いても5分はかかるのだ。
あたしは超特急でご飯をかきこみ、教科書を閉じてバッグにしまう。
そして、定食の載ったトレイを片手で持って席を立ち、返却口のシンクに食器を放り込み、箸と湯呑みを所定のカゴに投げ入れて、足早に出口に向かった。



